無線LAN規格と使用周波数帯の組み合わせ (令和3年 午前Ⅱ 問15)

ネスペ対策

無線LAN規格と使用周波数帯の組み合わせ

今回はネットワークスペシャリスト令和3年 午前Ⅱ 問15で出題された問題を解説します。無線LAN規格の種類とその規格で使用されている周波数帯はしっかり覚えておきましょう。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2021r03_1/2021r03h_nw_am2_qs.pdf

解説

無線LANの規格の変化について表に整理します。

標準規格策定年通信速度周波数帯2次変調方式
IEEE 802.111997年2Mビット/秒2.4GHz帯DSSS / FHSS
IEEE 802. 11a1999年54Mビット/秒5GHz帯OFDM
IEEE 802.11b1999年11Mビット/秒2.4GHz帯DSSS / CCK
IEEE 802.11g2003年54Mビット/秒2.4GHz帯OFDM
IEEE 802.11n
(Wi-Fi 4)
2009年600Mビット/秒2.4GHz帯、5GHz帯OFDM
IEEE 802.11ac
(Wi-Fi 5)
2014年6.93Gビット/秒5GHz帯OFDM
IEEE 802.11ax
(Wi-Fi 6)
2021年9.6Gビット/秒2.4GHz帯、5GHz帯OFDM/OFDMA

上記表から正解はウになります。規格と利用周波数はネットワークスペシャリストの試験でよく問われます。私は以下の2点を意識して暗記しています。

  • 規格名にaが入っているのはすべて5GHz帯を使用している
  • nとaxは2.4GHz帯と5GHz帯の両方を使用できる
深堀しよう(Wi-Fi)

無線LANの業界団体であるWi-Fiアライアンスは無線規格に詳しくない人でもどちらの規格が新しいのかわかりやすくするために新名称を導入しました。末尾の数字が大きい方が新しい規格だと直感的にわかりますね。

  • IEEE 802.11n の新名称は「Wi-Fi 4」
  • IEEE 802.11acの新名称は「Wi-Fi 5」
  • IEEE 802.11axの新名称は「Wi-Fi 6」

Wi-FiとIEEEの規格名の対応も今後出題されるかもしれませんね。

深堀しよう(OFDMA)

IEEE 802.11axから多重方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)という方式が採用されたました。IEEE 802.acまで使用されていたOFDMはキャリア(搬送波)を細かいサブキャリアに分割し送信していました。同時に送信するサブキャリアは基本的に一つの端末が占有します。一方OFDMAではサブキャリアを複数のユーザーが分割して利用できるようにします。そのためOFDMでは無駄にしていた部分を有効活用できるため伝送効率が向上します。

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