MACアドレスフラッピング

ネットワーク知識の整理

日経NETWORK 2022年2月号のトラブル事例でMACアドレスフラッピングという用語を知ったので簡単にまとめます。

MACアドレスフラッピングとは

ネットワークスイッチ(L2SWやL3SW)のMACアドレステーブルが頻繁に書き換わる現象です。ネットワークスイッチは自分のどのポートにどのMACアドレスを持つ機器が接続されているかを記録しています。例えば1番ポートから受信したパケットの送信元MACアドレスがaa-aa-aa-11-11-11であったら1番ポートにMACアドレスaa-aa-aa-11-11-11を持つ機器が接続されていると学習します。ここで1番ポート以外のポート(例えば8番ポート)から1番ポートで学習したMACアドレスaa-aa-aa-11-11-11を送信元MACアドレスとして持つパケットを受信すると、ネットワークスイッチは8番ポートにMACアドレスaa-aa-aa-11-11-11を持つ機器が接続されていると再学習し、1番ポートにMACアドレスaa-aa-aa-11-11-11が接続されている情報を削除します。

ループ等が発生すると、送信元が同じMACアドレスフレームが別々のポートに届くようになり、各ポートに対応するMACアドレスが頻繁に変更されるます。この現象をMACアドレスフラッピングといいます。記事の例ではMACアドレスフラッピングが発生することで通信速度が低下しパケットの損失が発生していました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました